正教会のウェディングにあたる言葉は「婚配機密」と呼ばれるものです。戴冠は夫婦が今後ハリステアニン(ロシア語でクリスチャンの意)としての生活の王となり、夫婦揃って二人の生活を支配していくことを表しています。聖体礼儀に由来する葡萄酒を飲み交わす儀式は、夫婦が聖体礼儀に示されたハリストス(ギリシャ語でキリストの意)を中心に生活を送ることを表すものです。そして、聖堂中央のイコンの載せられた台案を廻るのは、信仰を中心にして楽しい時も苦しい時も共に歩むことを表すウェディングとなっています。婚配機密では、これら3つの儀式以外にも、司祭による祝文朗誦と、輔祭もしくは司祭と詠隊(聖歌隊)によって連祷が行われます。内容的には、旧約・新約の聖書に記された夫婦に対する神の配慮を記憶し、その庇護が新郎新婦にも行われるように祈願するウェディングなのです。
